20151215-額縁
障子戸に嵌め込まれたガラス額の納まり。
ガラスの取替えを考慮し額は倹飩(けんどん)で納めています。
額の隅はRに細工が施され留め加工。
このような納まりを見ると建具への愛着がつのりますね。

二枚枘(にまいほぞ)

20151214-枘
ガラス戸の二枚枘。
造り方がしっかりしているので70年経っても狂いがありません。
框は二段二枚枘で納められています。

障子

20151212-障子
離れの障子。
組子の見付は4㎜。書院の組子は3㎜。
繊細な美の世界です。
和風建築が線の美で構成されていることが理解できます。

石段

20151208-石段1
20151208-石段2
蔵の石段。
無垢の自然石を切り出し、ノミ仕上げで納めています。
単純だけど存在感はあります。
細部の文様にまでこだわっていますね。

レンガ塀

20151207-レンガ塀
太宰家の表と裏を仕切るレンガ塀。
長手積と小口積を交互に段分けして積むイギリス積と呼ばれる積み方で出来ています。
古民家とレンガは不思議に合います。

建築士12月号

20151203-建築士12月号
建築士12月号。
カルロ・スカルパ設計のブリオン・ヴェガ廟。
ガクガクした打放しの壁とスリット状の開口部。
これだけでスカルパの設計だと理解できます。
この廟にスカルパも眠っています。
自分が設計した廟で永眠できるなんて建築家冥利につきますね。

フカシ壁

20151202-フカシ壁
渡り廊下と離れとの接合部に2本の柱にはさまれた小壁があります。
奥の柱は離れ外壁芯にあり、手前の柱は座敷床の間壁芯の位置にあります。
離れの柱基準芯々寸法が3尺3寸なのですが、この寸法は床の間の奥行には深すぎます。
その為外壁から部屋内側に壁をフカシ2尺5寸の深さに床の間を納めているのです。
この小壁から棟梁のこだわりを感じとることができます。

桔木(ハネキ)

20151201-ハネキ1
20151201-ハネキ2
太宰家長屋門の小屋組み。
二重軒の桔木の納まりを確認。
深い軒を裏側で支える桔木。
見えないところに知恵と工夫をこらしたところが、古建築の魅力ですね。

マンホール蓋

20151128-マンホール
宇和島市内で現地調査。
公共下水管の確認でマンホールのチェック。
牛鬼がいいですね。

抽斗(ひきだし)

20151127-抽斗1
杉の柾目材で作られた小物入れ。
少し李朝の家具を連想させ気に入っています。
20151127-抽斗2
中でもこの角ばった取っ手がいいですね。
握った感覚で鉄という素材を実感させてくれます。
木・鉄という素材を生かすデザイン力をこの抽斗から学んでいます。
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プロフィール

與那原浩

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専攻建築士
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築200年以上の古民家長屋門(ながやもん)で、建築設計事務所を営んでいる一級建築士 古民家建築の専門家 與那原浩です。沖縄県宮古島出身。東京から2000年に妻の郷里である愛媛県宇和島市三間町にIターン。築200年超の古民家で家族と暮らしながら、長屋門に一級建築士事務所を開設。古民家に学ぶ家づくりをコンセプトに住宅の設計監理業務を行っています。愛媛県内子町の町並み修景に多数実績があります。
  

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