20160221-鬼北町庁舎1


21日、再生工事が完了した鬼北町庁舎の完成見学会に参加してきました。
今回の工事で増築された打放しコンクリートのエントランスです。


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鬼北町庁舎は1955年(昭和33年)12月に旧・広見町庁舎として完成。
設計監理は㈱レーモンド建築設計事務所。施工は㈱清水建設。


レーモンド事務所に設計監理が委託された経緯は、当時の社長が、
三島村小松出身の中川軌太郎氏に由来するとの事。


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再生工事完了後の完成写真パネル。


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ロビーには建設当時の写真パネルも展示されていました。


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鬼北町庁舎最大の特徴であるHPシェル構造の屋根と明取り窓です。
7.4m×7.4mの無柱空間を形造っています。


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再生後。窓は色ガラスではなく暑さ3㎜のアクリル板を使用。


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議事堂の内部空間。
アクリル版のガラスから入る光が美しく、明るく蘇りました。


空間の斬新さは全く失われてはいません。


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東京工業大学名誉教授 藤岡洋保先生が記念講演を行い、庁舎の魅力を
語って下さいました。


「歴史的建造物の保存活用をするにあたり大切なのは、建物の価値を発見すること」

先生の視点に感銘しました。


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中庭からの外観です。スチールサッシは特注で新設され、色も建設当時の色に
復元されました。美しいですね。


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階段の手すり。
無垢の丸太を曲木加工で取り付けられています。


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庁舎の魅力を語って下さった、建築家・和田耕一先生。
八幡浜・日土小学校の再生工事の設計監理を担当されております。


今回の再生見学会で、今まで気が付かなかった庁舎の魅力を、
見学会に参加された多くの方が発見したことでしょう。


これからも、庁舎がさらに多くの町民の皆様に愛され使われ続けられて
いくことを望みます。