自宅長屋門(ながやもん)で、
建築設計事務所を営んでいる一級建築士
古民家建築の専門家 與那原浩です。 




私が住んでいる妻の実家、今回も、
太宰家の屋根の装飾瓦の役物(やくもの)
の紹介です。




日本の屋根は、粘土瓦が現在でも一番多く
建材として使われています。瓦と言えば、
単に本瓦等の一定の形をした瓦が主流です
が、瓦のスタイル・用途・焼成法・色・
等級・産地など・・・様々な分類があり、
1000を越えるほどの種類があります。




役物瓦とは、一般に用いられる標準の形に
対し、特殊な場所に使用される特殊な形状
の瓦のことを言います。





巴蓋(ともえぶた)は、役物瓦の一種で、
棟と棟が交差する場所に、
雨仕舞
(あめじまい)
の瓦として用いられ、
元々は半球形の瓦でした。




そこに装飾が加えられ、魔よけの意味がある
「獅子」や「動物」・「立浪」・「七福神」
などの巴蓋が造られるようになりました。
日本建築の芸術性の高さには、本当に驚き
ですね。

                  


我が家の
漆喰塗(しっくいぬり)土塀
(どべい)
出隅(ですみ)にある鯉の巴蓋
は、表情がかわいいですね!
今にも空に向かって、飛び跳ねようとして
います。



tomoebuta160318 (1)





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tomoebuta

―犬伏武彦著 【民家ロマンチック街道―伊予路】引用―




鯉が瓦に用いられているのは、水に住む
生き物ということで、火を遠ざけようとする
思いがあるのでしょうか。




また、「竜門の滝登り」の故事にあるよう
に、中国の黄河上流にある「竜門の滝」
と呼ばれる急流を登りきれた鯉は、化して
竜になるという伝説があり、
立身出世の
象徴です。縁起のよい魚として重用された
のでしょうね。




対として、桃の巴蓋もあります。桃は、
魔除の果物として、中国では魔物を退散
させるという謂れがあります。





tomoebuta160318 (3)



まるまるとした水分を大量に含む桃は、昔
から不老長寿の果物とされ、霊力を持つ
果実とされています。








tomoebuta160318 (4)




こんな風に土塀の上で配置されています!
鯉と桃が対になっているのには理由がある

のでしょうか・・・




我が家の瓦を見ても、前回の記事で鬼瓦
のように、装飾の種類が色々あり、とても
興味深いです。




「鬼瓦」の記事も書いています。
【古民家】屋根上の鬼瓦の役割とは?
  守り神?ただの飾り?





世間では、InstagramやTwitterで瓦の写真
投稿をしている瓦らぶと呼ばれる愛好家の
人達も多いと聞きます。




世界に誇れる日本の芸術性高い建築を
私達建築士が後世に守っていかねばと
あらためて思いました。 




我が家の離れも、10年ほど前に雨漏りが
するようになり、瓦の葺き替えをしました。
雨漏りがあると、天井・梁・柱・床などに
影響があり、木材がシロアリ被害を受ける
など、家の耐久性に深刻な影響が出ます。




古民家の場合は、家自体もかなり老朽化
しています。古民家に合うような瓦の選定
・職人の手配などがありますので、古民家
専門の私にご相談下さい。




設計事務所は、設計など図面をかくだけが
仕事ではありません。工事や職人の手配
なども行います。また、工事の進行が図面
通り適性に行われているかチェックする
監理も行います。




屋根が傷んで、雨漏りがご心配な場合は、
深刻な影響が出る前に、早め早めの対処
が必要です。




リフォームや修繕などのご相談や見積もり
は無料ですので、お気軽にご相談下さい。
  



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今日も最後まで読んで頂き、
ありがとうございました。





 
【建築ワード説明】

雨仕舞(あめじまい)
建築物などの内部に雨水が入らないように
すること。


漆喰塗(しっくいぬり)
日本特有の塗壁材。消石灰に砂,海藻のり
すさを混合して水で練ったもので、壁や天井
の仕上げに使用する。


土塀(どべい)
土で造った塀のこと。


出隅(ですみ)
壁・板など、二つの平面が出合った所の
外側の角のこと。